Hyper-V-NAT環境構築
Windows 8以降にも搭載された事でずいぶんと身近になったHyper-Vですが、何も設定せずに使用すると仮想マシンのネットワーク設定はブリッジになります。
IPアドレスが割り振れない場合など、NAT環境で運用したい場合、そのままでは出来ませんので、設定が必要です。
NAT環境用の仮想スイッチを作成し、仮想マシンを接続する
通常Hyper-Vをインストールすると、仮想スイッチが追加される。
特に何もしなければ、Hyper-Vの仮想マシンはこの仮想スイッチ経由で外部と通信を行う。
もちろん前述の通り、ブリッジ接続となるので、仮想マシンで必要とする数の分だけ新たにIPアドレスを準備する事になる。
これとは別に、NAT環境用の仮想スイッチを準備する。
Hyper-Vマネージャ-を起動
仮想スイッチマネージャーを起動
新しい仮想ネットワークスイッチを作成し、スイッチの種類を内部にする。
新しくできた仮想スイッチ(内部)にIPアドレスを設定する
仮想マシンを作成(または既存の仮想マシンでも可)し、仮想マシンの設定画面で、ネットワークアダプタの接続先仮想スイッチを新たに作成したNAT用仮想スイッチ(内部)に設定する。
NAT設定を行う
前述のNAT用仮想スイッチ(内部)を作成しただけでは、まだその仮想スイッチに接続した仮想マシンは外部のネットワークにアクセスできない。
WindowsServerにルーティングの機能を追加し、NATの構成を行う。
サーバーマネージャーを起動する
役割と機能の追加をクリックする
サーバーの役割でリモートアクセスの役割を追加する
画面を進め役割サービスの画面でルーティングにチェックを入れ、インストールする
インストールが終わったら、スタート画面等からルーティングとリモートアクセスを起動する
ルーティングとリモートアクセスのスナップインが起動したら、サーバー名の部分を右クリックする
プロパティをクリック
ルーティングとリモートアクセスの構成と有効化をクリックする
ルーティングとリモートアクセスサーバーのセットアップウィザードが起動するので、ネットワークアドレス変換(NAT)を選択して次へ
外部ネットワークに接続するNICを指定させられるので、外部用の仮想スイッチを指定する
NAT内部用のNICを指定させられるので、NAT用の内部仮想スイッチを指定する
ウィザードを終了し、NATネットワーク内部の仮想マシンから外部接続が出来るか確認する