今更ながらにDHCPについて。
管理対象のネットワーク(スコープ)内のネットワーク機器に対して、IPアドレスやその他ネットワーク接続用の情報を提供するサービス。
DHCPクライアント側はケーブルなり無線LANなり、接続すると自動でIPアドレス等を受け取り、ネットワークを利用できるようになる。
(オプション012のホスト名にホスト名を設定しても、通常クライアントは自身に予め設定してあったホスト名を利用する)
DHCPクライアントとサーバは、4つのプロセスを経て機器のIPアドレスを決定・提供する。
DHCPにはリース期間というIPの提供期間の設定がある。
Windows Serverだとデフォルトで8日。
DHCPクライアントは、自身がリースされているIPの期限までの50%の時間が経過すると、DHCPサーバに対してリースの更新要求を行う。
この際、DHCPサーバからの応答が得られなかった場合は、さらに87.5%の期間経過時点で再度更新要求を行う。
更新許可が得られなかった場合、リース期限を迎えた時点で再度DHCP DISCOVERからIPアドレスの取得処理を行い、IPアドレスの提供を受ける事になる。
普通のスコープ作成や、予約設定、オプション等は別のサイトでも説明されているので、割愛。
オリジナルのオプション追加方法を書いとく。
コマンドライン環境で作業しよう。うん。
option hogehoge code 160 = text; ↑名称「hogehoge」をコード160で作成。データ型は文字列。
例(定義時):
option hogehoge code 150 = { boolean, integer 16, text };
例(設定時):
option hogehoge on 200 "fugafuga";
option hogehoge "Value";
↑名称「hogehoge」の値を「Value」にする。
DHCPサーバ機能のインストール後、サービスを起動してもIPが払い出されない。。。と思ったらアクティブ化されているか確認を。
設定したスコープ毎にアクティブ化しないと、サービスを起動していてもIPアドレスは払いだされない。
DHCPのスナップインを起動して、スコープを右クリック、「アクティブ化」をクリックだ!
Active Directoryのドメイン配下にいる場合、ドメインコントローラからDHCPサーバが承認される必要がある。
DHCPのスナップインを起動して、DHCPサーバを右クリック、「承認」をクリックだ!
Active Diretoryがいるネットワーク内にDHCPを立てる場合、サービスが停止してしまうことがある。
それってメンバサーバじゃなく、ワークグループのサーバだったりしない?でもってActive Directoryドメイン内にすでに承認されたDHCPサーバがいたりしない?
そういう時は、承認されていないサーバは実行が許可されません。自分で止まります。
メンバサーバになりましょう。承認してもらいましょう。
もちろん、IPの配布範囲とかが重複しないようにとか、重複しても大丈夫なようにとか、設定すること。
もしかして、Windows Server 2008 R2の初期状態に近い時点でのDHCPを使ってませんか?
でもってDHCPサーバが2台以上、同じネットワーク内にいたりしませんか?
一時期、同じ予約情報を持ったDHCPサーバが2台以上同一ネットワーク内に存在している場合、予約情報が消えていくバグがありました。
「予約は削除されません正しく Windows Server 2008 R2 を実行している DHCP サーバーから」
↑機械翻訳なので、変な日本語です。はい。
LinuxのDHCPサーバの設定ファイルは基本的に/etc/dhcpd.confかと思うが、ディストリビューションによって異なる。
CentOS5.x系では上記の通りだったが、CentOS6.x系では/etc/dhcp/dhcpd.confに変わっていたので注意。
この場合は、上記の設定ファイルではなく、/etc/sysconfig/dhcpdファイルを編集する。
DHCPDARGs=eth1
こんな具合で。