====== Windows-ドライブの非表示とアクセス拒否 ====== マイコンピュータ等には、通常システムが格納されているCドライブや、その他のパーティション、光学ドライブが表示されているが、これらを非表示にしたり、ユーザーの操作によるアクセスを拒否する場合の方法。 ===== 共通 ===== 本操作では、レジストリ操作を行う。\\ 値の設定を行う際、操作対象のドライブを特殊な数値で指定する。\\ 数値は2進数を基礎とし、ドライブレターのAから順に下記のようになる。\\ Aドライブ 1 Bドライブ 10 Cドライブ 100 Dドライブ 1000 Eドライブ 10000 Fドライブ 100000 … Zドライブ 10000000000000000000000000 上記の値を、対象としたいドライブの分だけ加算する。\\ 例えば、EドライブとFドライブを対象とするのであれば、**10000+100000=110000**となる。\\ この110000という数値は前述の通り2進数だが、設定するレジストリはDWORD値なので、これを10進数または16進数に変換しておく。\\ (2進数)110000 = (10進数)48 = (16進数)30 ===== 任意のドライブの非表示 ===== ドライブを非表示にする場合、NoDrivesというレジストリ値を操作する。 ==== 現在のユーザーにのみ設定する場合 ==== - regeditでレジストリエディタを起動し、次のキーを展開する。 - **HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\Explorer** - **Explorer**キーを右クリックし、**新規**から、**DWORD値**を選択する - 追加したDWORD値の名前を**NoDrives**とする。 - 追加した値をダブルクリックし、値のデータを入力する。 - この時、**表記**が10進数か16進数のどちらになっているかで、あらかじめ計算しておいた値が変わるので注意する。\\ 例の通り、E、及びFドライブを非表示にする場合、10進数ならば48を、16進数ならば30を入力する。 - レジストリエディタを終了し、再起動、または再ログオンする。 ==== このマシン自体に適用する場合 ==== 基本手順は同じ。\\ 展開するキーが下記に変更となる\\ - **HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\Explorer** ===== 任意のドライブへのアクセス拒否 ===== ドライブへのアクセスを拒否する場合、NoViewOnDriveというレジストリ値を操作する。 ==== 現在のユーザーにのみ設定する場合 ==== 基本手順はドライブの非表示と同じ。\\ 新規に追加する値の名前が**NoViewOnDrive**に変更となる。\\ ==== このマシン自体に適用する場合 ==== こちらも基本手順は同じ。\\ 展開するキーが下記に変更となり、追加する値の名前を**NoViewOnDrive**とする。\\ - **HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\Explorer** ===== コマンドラインから設定する場合 ===== レジストリエディタではなく、コマンドプロンプトやバッチファイル等で設定する場合は、REGコマンドを使用すると良い。 ==== 現在のユーザーのE、Fドライブを非表示にする場合 ==== * 10進数 REG ADD "HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\Explorer" /v NoDrives /t REG_DWORD /d 48 /f * 16進数 REG ADD "HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\Explorer" /v NoDrives /t REG_DWORD /d 0x30 /f ==== このマシンのE、Fドライブを非表示にする場合 ==== * 10進数 REG ADD "HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\Explorer" /v NoDrives /t REG_DWORD /d 48 /f * 16進数 REG ADD "HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\Explorer" /v NoDrives /t REG_DWORD /d 0x30 /f ==== 現在のユーザーのE、Fドライブへのアクセスを拒否する場合 ==== * 10進数 REG ADD "HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\Explorer" /v NoViewOnDrive /t REG_DWORD /d 48 /f * 16進数 REG ADD "HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\Explorer" /v NoViewOnDrive /t REG_DWORD /d 0x30 /f ==== このマシンのE、Fドライブへのアクセスを拒否する場合 ==== * 10進数 REG ADD "HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\Explorer" /v NoViewOnDrive /t REG_DWORD /d 48 /f * 16進数 REG ADD "HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\Explorer" /v NoViewOnDrive /t REG_DWORD /d 0x30 /f ===== アクセス拒否設定について ===== 聞いただけなので、わからんけど(試せよ!w)\\ アクセス拒否設定を有効にした場合に、アクセスできないのは、エクスプローラ経由(?)のユーザー操作によるものだけらしい。\\ サービスとして動作しているアプリケーションがアクセスする事まで拒否するわけでは無いようだ。