====== すべてのユーザーにタスクバーのピン留めを設定する ======
スタートメニューのピン留め情報をマシンにログオンするすべてのユーザーに適用したい場合、PowerShellのExport-StartLayoutコマンドレットとグループポリシー、またはローカルグループポリシーを使用します。\\
ここでは設定作業がシンプルなローカルグループポリシーの手順で説明します。\\
Active Directoryのグループポリシーを使用する場合は、ローカルグループポリシーの設定部分を一般的なActive Directoryのグループポリシー設定方法に置き換えてください。\\
なお、本設定方法を用いる場合、移動ユーザープロファイルでスタートメニュー情報をプロファイルとして保持させていた場合でも、本設定での表示に強制されてしまいますので、ご注意ください。\\
- 設定の雛形となるユーザーでWindowsにログオンする
- スタートメニューのピン留め、配置などを設定する
- PowerShellを起動する\\ ※一般権限で良い
- Export-StartLayoutコマンドレットを実行する\\ Export-StartLayoutコマンドレットを使用し、設定したスタートメニュー情報をエクスポートします。エクスポート先は一般権限で出力できる場所であればどこでも構いません。\\ 今回は%USERPROFILE%(=C:\Users\ログオン中のユーザー名)に出力します。Export-StartLayout -Path $Env:Userprofile\Layout.xml
- 出力したXMLファイルをすべてのユーザーから読み出し可能な場所に移動する\\ (例:''C:\ProgramData\Layout\Layout.xml''、''\\%USERDOMAIN%\NETLOGON\Layout.xml''、など\\ ローカルグループポリシーの場合はマシンのローカルの方が良い)
- グループポリシー、またはローカルグループポリシーで設定を行う
- 管理者権限を持つユーザーでログオンし、`gpedit.msc`を実行、ローカルグループポリシーエディタを起動する。
- [ユーザーの構成]-[管理用テンプレート]-[タスクバーと[スタート]メニュー]を選択
- 「スタート画面のレイアウト」のポリシーをダブルクリックし、設定ダイアログを表示する
- 設定を「有効」に変更し、「スタート画面のレイアウトファイル」に項番5で移動したXMLファイルのパスを入力する\\ (例:''C:\ProgramData\Layout\Layout.xml'')
- 入力したら、「OK」ボタンをクリックし、ダイアログを閉じる。
- ローカルグループポリシーエディタも✗ボタンで終了。
- 念の為、ポリシーを強制的に適用する
- 管理者権限でコマンドプロンプトを起動し、gpupdateを実行gpupdate /force
- クライアントをシャットダウン
- クライアントを起動、テストユーザーなどでログオン、動作確認を行う。
===== 注意点 =====
上記の設定方法で特に問題無いはずだが、少なくともWindows 10 Enterprise LTSC 2019やWindows 10 Education 1809に対して適用すると、スタートメニューに謎のタイルが表示されたり、**設定**のタイルが表示される現象が発生することがある。\\
2019/10/15時点では改善方法や設定は不明