====== dracut ======
主にRedHat系のディストリビューションで採用されているinitrd/initramfsの作成・編集のツール\\
普通に使う分には滅多に触らない。
===== initrd/initramfsの編集 =====
initd/initramfsを編集したい時は、設定ファイルを編集することで実現する\\
- /etc/dracut.conf
- /etc/dracut.conf.d/○○○○.conf
基本的には/etc/dracut.confだけで良い。\\
/etc/dracut.conf.d/○○○○.confについては、ファイルが存在しないので、必要に応じて作成する\\
\\
設定ファイルの内容を変更したら、一度depmodした上で、initrd/initramfsを再作成する
# depmod `uname -r`
# dracut -f /boot/initramfs-`uname -r`.img.new `uname -r`
↑これで現在のカーネルバージョンに合わせたinitrd/initramfsが作成される。\\
ちなみにdepmodし忘れるとファイルの内容が更新されなかったりする。
===== 展開したい =====
少数派ではあろうが、作成したinitramfsを展開して中身が見たい人もいよう。\\
以前であれば、gzipで展開したものをcpioコマンドに流し込めば展開できたが、dracutで作成すると、そうは行かなくなる。\\
dracutのツールにskipcpioというものがあり、これを使うことで展開できるようになる。
==== 従来 ====
# gzip -dc /boot/initramfs-`uname -r`.img | cpio -i
==== dracutの場合 ====
# /usr/lib/dracut/skipcpio /boot/initramfs-`uname -r`.img | gzip -dc | cpio -i
※/etc/dracut.confなどに**compress=**オプションを記述していない場合のみ。\\ 記述してある場合はgzipの部分の変更が必要。
=== compress="xz"の場合 ===
# /usr/lib/dracut/skipcpio /boot/initramfs-`uname -r`.img | xz -dc | cpio -i